まずはつらい場所から抜け出す 06-一気にやろうとしない

2018年02月03日 夕方公開終了

文=大原扁理

この連載では便宜上、私が郊外に引っ越したときを隠居のスタートとしています。
でも、いきなり週休5日で年収90万円という生活が始まったわけではありません。長い時間をかけて、何を残し何を切り捨てるか考え、一歩ずつ隠居になっていきました。

実際、私が郊外に引っ越した時点では、アルバイトはすべて継続中でした。家賃が安いからって、実際暮らしていけるとわかるまでは、怖いので仕事はやめません。
中でも一番忙しくてストレスフルだったコンビニのアルバイトを辞めることができたのは、引っ越してから3か月後のことでした。お給料が月末締めで翌月25日払いだったので、2010年12月に働いた分が2011年1月25日に振り込まれ、実際それがなくても1か月生きていけそうか、2月いっぱいを使って確認し、3月に辞めました。

それで本屋のアルバイトと、足りない分を日雇いで補充するようにしていました。このときですでに月収7~8万円程度だったように思います。しばらくはこうした仕事を続けていましたが、やがて本屋も人手が足りず猛烈に忙しくなり、職場の空気も悪く、じんましんが出て辞めてしまいました。

その後、近場で介護の仕事をすることになり、これが東京での残りの隠居生活を収入面で支えることになります。
この頃になるともう、周りには私のことをよく理解してくれる友人しか残っていません。ときどきアルバイトを頼まれて臨時収入があり、介護の定収入7~8万円と合わせてやっていけるようになりました。
また、衣食住など生活面でも隠居生活のやりかたがわかってきて、はじめて自分のことを「隠居」だと思ったとき、郊外に引っ越してから2年が経過していました。

一度に全部を変えようとしないこと。少しずつ、時間をかけて、なくても生きていけるものかを確認していきましょう。

大原扁理(おおはら・へんり)

1985年愛知県生まれ。25歳から東京で週休5日の隠居生活を始め、年収100万円以下で6年間暮らす。現在は台湾に移住し、海外でも隠居生活ができるのか実験中。著書に 『20代で隠居 週休5日の快適生活』『年収90万円で東京ハッピーライフ』

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